酒猫ブログ(「酒と猫の日々」改め)

日本酒と猫、そして時々は横浜情報を織り交ぜつつ。。。

あらゆるこだわりの詰まった日本酒!『亜麻猫スパーク』by新政酒造(秋田県)

今の家に引越してきてから、早くも10ヶ月が経ちます。

 

前に家はかなり古くて、嫌だな〜と思う部分がたくさんありました。それに比べ、今は前よりも新しくなって快適です。環境もずいぶん変わって、(セミの襲来はあっても)今の方が落ち着いていて好きなんですが、、、

 

ただ前の家は、すぐ近所にお気に入りの地酒屋があったんです。歩いてすぐ行けるくらいの距離で、気が向いたときに立ち寄っていました。数年前まで日本酒を全く知らなかった私は、そのお店の品揃えで日本酒を覚えさせてもらいました。(名称を、、です。味ではありません。

 

以前ならフラッと気軽に行って納得の日本酒を買えたのですが、引越しをしてからはなかなかそうはいかなくなっていたんですよね。

 

先日、久しぶりにそのお店へ行ってきました。第一の目的は『王禄』を買うことだったんですが、せっかくきたんだからもう1本買っていこうと店内を見ていると、、、『亜麻猫』がいた〜!!

 

ずっと気になっていたお酒で、迷わず買ってきました。

 

今日はそんな『亜麻猫』の紹介です。 

 

 『亜麻猫(あまねこ)スパーク』 by  新政酒造

噂には聞いたことのあった『亜麻猫』、いつか飲んでみたいなとは思っていたのですが今までお店で出会ったことはありませんでした。自分から探してもいないですが、、、

 

せっかく出会ったんだからと買ってみたのがコチラです。

 

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裏はこうなっています。 

 

 

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『亜麻猫スパーク』 第10世代   

種類:白麹仕込純米酒

精米歩合:麹米、掛米ともに60%

原料米:あきた酒こまち100%使用(2018年秋田市河辺地区収穫)

アルコール度数:13度

醸造年度:平成30酒造年度

杜氏名:植松誠人

価格:税込(確か)2000円

サイトに書かれているものと微妙に違ったため、ラベルに書かれたものになります。

 

新政酒造株式会社

所在地:秋田県秋田市

創業:1852年(嘉永5年)

サイト:新政酒造株式会社オフィシャルサイト

 

 

スパークリングタイプだったので、ワイングラスに注いでみました。オリが含まれるため白く濁っていて、リンゴ(かな?)の香りがふわっとしました。

口に入れてみると、結構酸味を感じます。

発泡系の日本酒は甘みのあるものが多いイメージだったので、これも甘みがくると思っていました。でも思い描いていた味とは全然違って酸味(?)でした。

軽く甘みもある気がしますが、苦味も残ります。

それから特に一口目で感じたのですが、口に入れて飲み込んだ後、びっくりするほどのフルーティーさ(リンゴ?)がきました。

 

全体的に、私が「亜麻猫」という名称と発泡系ということから想像していたものと違いました。勝手に甘い系の日本酒だと思っちゃっていたんですよね。(私が勝手に想像していただけで、ネットで調べたら酸味のことは書いてありました)

 

私の脳は甘いと思って飲むのに実際は違っていて、、、ごめんなさい、、、思ったほどの感動はなかったです。

 

良いお酒だとは思うんです、思うんですが、、、私がこれをリピするかと聞かれたら、次は新政の他のを飲んでみたいなと思いました。

 

そういえば保存の仕方、開封の仕方にも注意書きがありました。

 

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この裏は、、、

 

 

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だんなが普通に部屋の中で開けようとしたので、念のためお風呂場に行ってもらいました。だって室内で噴きこぼれたりしたら嫌じゃん!キレる!!

 

でも全然問題なく開いたらしく、すぐに戻ってきました。開けるトコ、見ようと思ってたんだけどな。。。

 

 

 

 

中身はもちろん、名称にもものすごいこだわりを感じる!

今回『亜麻猫』を買って、初めて新政のサイトを訪問してみました。今をときめく新政酒造の若き8代目当主佐藤祐輔氏の写真やインタビュー記事は読んだことがありましたが、サイトは初めてでした。

 

シンプルなデザインも良かったですし、様々なこだわりも良かったですよ〜。お酒の名称もこだわり抜いてつけられていると思うのですが、それを思うとついニヤニヤしちゃいました。

 

『亜麻猫』はもちろん、『陽乃鳥(ひのとり)』『涅槃龜(にるがめ)』『天鷲絨(通称ヴィリジアン)』『瑠璃(通称ラピス)』『生成(通称エクリュ)』など、凝った名称ばかりなんです。お酒の名称がコレって、面白くないですか?

 

過去に販売されていたお酒では『ダークサイド・オブ・ザ・ムーン』とか『見えざるピンクのユニコーン』とかあって、読んでいてテンション上がりまくりでした。萌え萌え〜って感じです。

 

この感じ、伝わるかなぁ〜??中二病的!?でもね、こうゆうトコ、私的には大好きになるポイントです!

 

 佐藤祐輔氏は東大の英文科を卒業していて、作家を志してフリーランスのジャーナリストをされていた経験があります。

 

このようなお酒の名称に決めたっていうのは、東大卒で作家を志していたってことが大きいと思うんですよね。社内で(特に古い人達)反対意見とかなかったのかな?

 

名称についてツッコミたい(もちろんいい意味で)ことは山のようにあるのですが、、、

 

『涅槃龜(にるがめ)』って「涅槃(ニルヴァーナ、悟りの境地)」と「亀」からきているんですよね、きっと。「盲亀浮木の譬」って言うお話もあるそうです。お釈迦様の教えで「100年に一度海面に顔を出す亀が海から浮かび上がった際に、海原に浮いている1本の丸太に開いた穴に頭を入れる可能性はあるか?人間としてこの世に生まれることはそれよりも難しいことだ」と言うお話。。。

 

日本酒の名称に「涅槃」の話を持ってきたり、「フェニックス(陽乃鳥)」がいたりって、いいです^^。まぁ日本酒には元々、龍とか麒麟とかいるから、似たような系統とも言えるのかな。。。

 

出来上がった日本酒は「作品」

出来上がった日本酒のことを「作品」と書かれていることも印象的でした。

 

「亜麻猫」は「プライベートラボ」と言うシリーズのものです。今までとは違う革新的な手法で日本酒を醸すことを研究し、その結果生まれた「作品」なのです。

 

もちろん研究は永遠に続いていくことを視野に入れているようで、毎年「第1世代」「第2世代」と名称につけられていました。ちなみに今回の「亜麻猫(30BY)」は第10世代でした。

 

このプライベートラボのシリーズは4種類あります。「陽乃鳥」「亜麻猫」「天蛙」「涅槃龜」なのですが、それぞれにこの生き物にしたのにもちゃんと意味があるんです!

 

革新的な日本酒を醸していくために4つの課題を提示したそうなんですが、それに風水の象徴の四神を配置したそうです。四神とは「白虎・青龍・朱雀・玄武」です。

 

で、そこからこれを「哺乳類・両生類・鳥類・爬虫類」と読み解いて、この生き物たちになったそうです。

 

もう、、、こうゆうの、、、大好き^0^//

 

 

 

そういえば、大切な日本酒自体のこだわりの話を書きそびれてしまいました。

 

いろいろこだわって造っている酒蔵だって話は、よく知られていると思います。(数年前まで、私は全く知りませんでしたが)

 

新政酒造は「きょうかい6号酵母」発見の蔵です。新政酒造では全ての日本酒を「きょうかい6号」で、秋田県産のお米だけを使って、生酛純米造りで醸しているそうです。

 

 他にもいろいろなこだわりがあるのですが、、、次に新政を飲んだ時に、また書かせてください。

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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