酒猫ブログ(「酒と猫の日々」改め)

日本酒と猫、そして時々は横浜情報を織り交ぜつつ。。。

温度によって無限大の味わいに!日本酒の秘めた可能性

私は昔から、よくラジオを聞きます。

ラジオって、テレビよりもDJやリスナーさんとの距離が近くて好きなんです。以前はラジオ聞きながら、その内容についてツイッターでリスナーさんと話をしたりってこともしてましたね。楽しかったなぁ〜。

 

先日入院したときも、スマホアプリで少しだけラジオを聞きました。入院中って、日常からは隔離されてしまったような静かな病室で過ごしていて、、、そんなときにラジオから流れるいつもと変わらぬDJの声を聞けたときはちょっとうれしかったですね。

 

そんな私がいつも聞いているラジオ局では、今日は振替休日ということでホリデースペシャルやってます。今日一日、あのアイスの「ブラックモンブラン」とコラボして放送やってるんです。

 

”あのアイスの”とかって書いてますが、「ブラックモンブラン」て、知ってるような知らないような、、、画像を見たところ、子供の頃に食べたあのアイスかな?と思ったのですが、いまいちはっきりしません。

 

九州ではソウルフード的アイスらしいですね。

 

今日はCMで何度も「ブラックモンブラン」が流れてます。。。聞いてると気になる、食べたくなってくる〜。ハズレ棒でも、なんか面白いことが起きるキャンペーンをしているらしい。関東でも一部のお店で置くらしいから、探してみようかな。

 

 

 

というわけで、今日は日本酒の温度について書きたいと思います。

 

日本酒って、温度によってその味わいが全然違ってくるんです。冷やとお燗での違いはもちろんですが、5℃違うだけでも味わいが全く変わってしまうお酒もあるんだとか、、、

 

そして、日本酒のそれぞれの温度を表す呼び名も美しいんです。日本酒のこーゆートコ、好きですね。

 

 

 

「冷や」と「冷酒」は一緒じゃない!

日本酒を飲んでいると、「冷や」や「冷酒」って言葉はよく聞くんじゃないかと思います。コレ、両方とも同じような意味で、冷蔵庫に入っている冷たいお酒ってイメージがありませんか?

 

でも実は、「冷や」と「冷酒」は同じ温度のものではないんです!

 

「冷や」は常温のお酒

「冷酒」は冷蔵庫で冷えている冷たいお酒 を指します。

 

ただお店によっては、「冷や」で注文されたら念のため「常温のお酒ですね」と確認してくれるそう。親切ですね^^

 

逆に「冷や」で注文したのに、お店の人が冷たい日本酒を持ってきたってこともあるそう。お店の人は知ってなくちゃいけない常識だとは思いますが、、、まぁ、間違えやすそうなポイントですよね。

 

 

何で「冷や」なのに「常温」なの?

では、なぜ「冷や」と呼ぶのに「常温」のお酒を指すのでしょう。

 

その理由は、冷蔵庫なんてものが発明されるよりももっと前の時代にまで遡ります。 日本酒の歴史にとってみれば、冷蔵庫が発明されたのなんてつい最近のこと。各家庭に冷蔵庫が100%普及したのは。1975年(昭和50年)頃のことなんです。そんな最近なんですね、ちょっとびっくりしました。

 

ちなみに初期の頃の冷蔵庫は木製で、上の段に氷を入れて下の段に冷やしたいものを入れるという形でした。最近のような猛暑日が続いていては、氷なんてすぐに溶けちゃいますね。。

 

冷蔵庫がない時代には、日本酒を飲むには常温か温めるかという区別しかありませんでした。そのため温めて飲む「お燗」か、そのまま常温で飲む「冷や」かという呼び名になったのです。

 

そして冷蔵庫が普及するようになり、冷蔵庫に入れて冷やして飲む「冷酒」という呼び名も生まれました。「冷酒」という言葉は比較的最近の言葉なのです。

 

 

日本語って美しい、、、日本酒の温度毎に付けられた呼び名がある

日本酒を温度毎に大きく分けると「お燗」「冷や」「冷酒」となりますが、「お燗」と「冷酒」にはさらに細かく、5℃刻みでの呼び名があります。

 

「お燗」についての細かい呼び名は昔からあったようです。そして「冷酒」を飲むようになり、こちらも温度毎の細かい呼び名ができたようです。

 

こういう呼び名を聞くと、日本語って美しいなぁと思いますね。

 

<日本酒の飲用温度毎の名称>

・55℃以上 飛び切り燗 徳利を持つとすぐに指が熱くなる。

            香りが強く、味わいはかなり辛口。

・約50℃    熱燗(あつかん) 徳利から湯気が立ち、見た目にも熱い感じがある。

             味わいがシャープになり、切れ味も鋭い。

・約45℃    上燗(じょうかん)徳利を持つと温かさを感じ、注ぐと湯気が立つ。

             ふくらみながらも引き締まった味わい。

・約40℃    ぬる燗     体温と同じか少し高く感じる温度。

             ふくらみの広がる味わい。

・約35℃  人肌燗(ひとはだかん)体温くらいだが、徳利を持つと低く感じ飲むとぬるい。

              米の香りが引き立つ。

・約30℃  日向燗(ひなたかん)体温よりやや低め。飲んだときに熱くも冷たくもない。

              香りがやや立ってきて、滑らかな味わいになる。

・約20℃  冷や、常温  冷蔵していない状態。

            香りは柔らかく、ソフトな味わい。

・約15℃  涼冷え(すずびえ)冷蔵庫から出し少し放置した温度で、手に持つと冷たい。

             華やかな香りが立ち、まろやかな味わい。

 

・約10℃  花冷え(はなびえ)数時間冷蔵した状態で、触ると明らかに冷たい。

             香り控えめで、きめ細かな口当たり。

・約5℃  雪冷え(ゆきびえ)瓶に結露ができるほど冷えている。

            香りはほとんど感じられず、味わいも固め。

 

*『日本酒完全バイブル』ナツメ社 をかなり参考にさせていただきました。        

 

 

一般的に、

  • 吟醸酒は冷酒で、、、冷やすと酸味がシャープで美味しくなる
  •  普通酒はお燗で、、、温度を上げると米の旨みを感じやすくなる

と言われています。

 

ただ決まりに縛られてしまうより、いろいろな温度を試してみると良いかもしれません。

確かに、「温度によって味が違う〜!」と思うことあります。

一度、温度によってどのように変化するか、きちんと試してみたいですね。家で冷酒で飲むことが多いので、なんとなくの違いしか経験していません。。。

 

世界的に見ても、こんなに温度によって味わいが変化するお酒、そしてその変化を楽しんで飲むお酒は少ないそうです。

 

日本酒って、、、奥が深いです!

 

 

 

 

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