酒猫ブログ(「酒と猫の日々」改め)

日本酒と猫、そして時々は横浜情報を織り交ぜつつ。。。

10月1日は「日本酒の日」

忘れてました〜!

昨日が何の日かってこと。

昨日は10月1日。

10月1日は、、、「日本酒の日」なんです!!

 

どうして10月1日が「日本酒の日」になったのか、今日はそんなお話を書いてみましょう^^

 

「酉」はもともと「酒壺」を表す象形文字

十二支の10番目である「酉」の文字。これはもともと「酒壺」を表す象形文字でした。現在では「酉」=「鶏」のイメージがありますが、なぜそうなったのでしょう。

 

十二支が生まれたのは中国の殷(いん)王朝の時代(紀元前17世紀ごろ〜紀元前1046年)とされています。この時代の遺跡から、十二支を組み合わせた暦が発見されています。

 

殷は実在が証明できる、中国で最も古い王朝です。殷の前には夏(か)という王朝もあったとされますが、遺跡などは見つかっておらず「伝説の王朝」とされてきました。しかし、、、近年、夏王朝が関係するかもしれない遺跡が発見されたそうです。歴史が変わるかも、、、ですね。

 

十二支に動物が当てはめられるようになったのは後漢の時代(25年〜220年)です。この時代は、まだ民衆の多くが字を読むことができませんでした。そんな民衆にもっと十二支に馴染んでもらおうと考えたのが、動物を当てはめる方法だったのです。(動物を当てはめたのはもっと前からだという説もあります。)

 

そうして、「酉」には「鶏」が当てはめられることになったのでした。

 

もともとの「酉」は、酒つぼの形がかたどられた象形文字でした。そして「酒つぼ」の意味から「酒」という意味も持つようになります。「鶏」とは全く関係ありません。

 

「酉」は10番目の月で、今でいう9月末から10月頃に当たるそうです。この頃は新米が収穫されて新酒が醸される月でもありました。そんなことから、10月は「酒の月」だったのです。

 

 

 

 

昔は10月が酒造年度のスタートだった

「酒造年度」というのは、酒造業界における1年の区切りです。現在は7月1日から翌年の6月末が1年の区切りとされています。

 

日本酒のラベルに「○○BY」と書いてあることがありますが、これは平成○○年度に造られたお酒だという表示です。BYとはBrewery Yearを表しています。

 

「酒造年度」は1896年(明治29年)、酒税徴収のための製造量を把握する目的で設定されました。この頃は10月1日から翌年の9月末が酒造年度とされていました。10月1日は新しい酒造年度の始まりの日だったのです。

 

さらに酒蔵では10月1日を「酒造元旦」として祝っていました。その風習が今でも残っているところもあります。

 

その後、昭和40酒造年度からは国税庁の取り決めにより、7月1日から翌年6月末を酒造年度とすることに変更されました。現在もこの形になっています。

 

昭和53年に「日本酒の日」が制定!

「日本酒の日」は1978年(昭和53年)に全国酒造組合中央会によって制定されました。10月1日が選ばれた理由は、、、

 

  • 新米で酒造りを始めるのは10月であること
  • 酒つぼを表す「酉」は十二支の10番目であること
  • かつての「酒造年度」は10月1日からであったこと

 

などという理由だそうです。

 

酒造業界にとって、10月1日はいろいろと深い意味合いのある日なんですね。

 

 

 

日本酒造組合中央会では10月1日前後で日本酒のイベントもやっているんですよ。

今日、初めて知りました。。。

 

kampai-sake.jp

 

日本酒で乾杯している写真を撮って投稿したり、SNSで「#日本酒で乾杯2019」とつけてシェアしたりってことをやってるみたいです。

 

ぜひぜひ、やってみてください。

10月6日(日)までだから、まだちょっと期間があります。

 

 

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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