酒猫ブログ(「酒と猫の日々」改め)

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徹底した管理の下で届けられる、生きている酒『超王祿』本生★ by 王禄酒造(島根県)

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よく行く酒屋さん(引越しをして以来、あまり頻繁には行けなくなったのだけれども)の日本酒売り場は、なぜか一つの銘柄の日本酒だけ別の冷蔵庫に保管されています。

 

気にはなっていたものの、その前でお店の方が忙しそうに仕事をされていることも多かっため(時間帯による?)その冷蔵庫の日本酒は買ったことがありませんでした。別の冷蔵庫にも気になる日本酒がたくさんあって、そこから選ぶだけで満足していたんですよね。

 

あるとき、日本酒の造り手たちを取材して書かれた本に出会いました(この本はいずれ紹介します。今は手元になくて><)。若い蔵元たち(2011年ころの本です)の日本酒にかける情熱、そして著者の方の温かな想いなどが描かれた興味深い本でした。

 

で、その中に「王祿」というお酒のことが出ていたんです。

 

「あれ、王祿っていつもの酒屋さんの別冷蔵庫に並べてあったよね?」ということに初めて気がつき、「王祿」というお酒のいろんなことを知りました。

 

王祿は特約店でしか買えないお酒。そんな特約店が、こんな身近にあったなんて^^。横浜君嶋屋さんはやっぱりすごいなと、その再確認もしました。

 

というわけで、今日は「王祿」の紹介です。

 

 

 

 

 

『超王祿』本生★  by 王祿酒造

今回買ってきたのは王祿の「超王祿」本生★です。

”本生”の後には”★”もつけておいてください。

 

この「超王祿」は1本の仕込タンクから5種類のお酒を取り分けているそうです。その5種類とは、、、

  • 中取り☆☆☆☆☆
  • 直汲☆☆☆☆
  • 原酒限定☆☆☆
  • 生詰☆☆
  • 本生★ 

(どうして本生だけ黒い★なのかはよくわかりません。「このお酒ですよ」っていう印で黒い★になってるのかな?)

 

☆の数によってレア度がわかるようになっていて、☆が多いほど取れる量が少なくてレアなお酒ということになります。今回の本生は星一つなので、それほどレアではないということですね。

 

と言っても、この王祿自体が特約店でしか買えないのでレアだと思いますが、、、特約店のことは、また後で書きますね。

 

さて、そんな超王祿はコチラです。

 

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裏にはこんなことが書かれています。

 

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さっきの☆の話は、ラベルにも書かれています。

 

『超王祿』無濾過本生★

原材料:米、米麹(どちらも富山県産五百万石100%)

精米歩合:60%

アルコール分:15.5%

日本酒度:+9.7

酸度:2.2

杜氏名:石原丈径

仕込み水:自然湧水 通称”黄金井戸”

H29 BY  /仕込み第10号

 

王祿酒造有限会社

所在地:島根県東出雲町

創業:1872年(明治5年)

 

生産石数はわずか600石、杜氏以下5名の蔵人で造っているそうです。

「王祿」という酒銘の由来は、中国の古い書物「食貨志」の中に書かれていた「酒は天の美禄」という言葉から来ているそうです。美禄の中でも王者の風格を持つ酒でありたいと「王」をつけ、「王祿」と命名されました。

 

王祿さんのサイトはコチラになります。

www.ouroku.com

 

香りは初日は感じられたのですが、二日目はそれほどでもありませんでした。

辛口と聞いていましたがそこまでではなく、旨みも感じられます。

キリッとしたお酒で、王祿のストーリーを聞いていたせいか、きちんと背筋を伸ばしピシッとして飲みたい気分にさせられました。

 

生きているお酒『王祿』のこだわり

「王祿」はこだわりのあるお酒です。丁寧に造られて、酒屋さんに出荷されてからも品質を守るため徹底した管理が行われています。

 

  1. 「王祿」のお酒は全て無濾過です。
  2. 火入れはせず、生か生詰です。
  3. 全て瓶詰めしてから、しかるべき時まで低温で貯蔵されています。
  4. 各タンクの酒をブレンドすることなく、ひとタンクごとの酒で商品になります。
  5. 徹底した冷蔵管理をしていて、特約店でしか買うことができません。

 

普通のお酒は搾った後で活性炭を入れて濾過をし、それによって不要なものを取り除いて出来上がります。しかしこれでは生まれたままのお酒を楽しめないということで、「王祿」はこの濾過剤を使った濾過を行なっていないそうです。

 

また火入れを極力していないため、瓶の中で酒は生きています。そんな酒を劣化させないため出来上がったらすぐに瓶詰めが行われ、マイナス温度で貯蔵・熟成されています。

 

さらに通常のお酒は、仕込みのタンクごとの味のばらつきを整えるため最後にブレンドが行われます。(日本酒は微生物の働きによって発酵し造られるため、同じように造られていてもタンクによって微妙に香味が異なります)

 

しかし「王禄」では無理に味を統一させようとはせず、ブレンドを行うことなく出荷しているのです。そのため同じ銘柄であっても仕込みタンクにより酒の成分が若干異なっています。

 

「王祿」は特約店でしか買えない

いろいろなこだわりの詰まった「王祿」は特約店でしか買うことができません。品質保持に細心の注意を払っていて、ー5℃で保存、管理されています。「王祿」をきちんと理解し管理できる酒屋のみが、特約店になれるそうです。

 

(酒蔵からの直送もされていません。)

 

2019年9月現在、全国に特約店は35店あるようです。「王祿」のサイトから確認することができます。サイトには「王祿」がどうして特約店での販売を重要視しているかも書かれていますよ。

 

これだけ特約店での販売のみに絞っていても、それ以外のお店に並んでしまうことがあるそうです。そのようなお酒はきちんと管理されているかもわからないため、品質が変わってしまっている恐れがあります。

 

そのようなお酒を見分けるために、、、平成26年から、こんな特約店名シールを貼ることにされたそうです。

 

 

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瓶の首(?)にこのシールが貼ってありました。

 

「王祿」さんとしては、必ずこの特約店シールの貼ってあるお店が購入してくださいとのことです。

 

こんなふうにまできちんと管理されているなんて、すごくないですか?

 

今回は星一つの本生でしたが、次はもう少し星の多いタイプも飲んでみたいなと思っています。酒蔵さんのアツすぎるこだわり、気になります^0^

 

 

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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