酒猫ブログ(「酒と猫の日々」改め)

日本酒と猫、そして時々は横浜情報を織り交ぜつつ。。。

『天狗舞 山廃仕込 純米酒』by車多酒造(石川県)

この記事は、7月初め頃に書いていたものになります。

書いている途中でいろいろな用事が入ってしまい、最後まで書けないままになっていました。今回、中途半端なままになっていた記事を完成させ公開させていただきました。

 

天狗舞を飲んだのなんて、もうずいぶん前のことのようにも感じますが、、、

 

 

 

今日は「天狗舞」のお話です。

「天狗舞」はユニクロさんの「酒蔵Tシャツ」にもなっていた酒蔵です。

 

「酒蔵Tシャツ」のことはコチラの記事にも書きました。

ユニクロで「酒蔵Tシャツ」発売中! - 酒猫ブログ(「酒と猫の日々」改め)

 

 酒屋さんでたまたま「天狗舞」を見つけ、そう言えばユニクロさんとコラボしていた酒蔵だ〜と思い、試しに買ってみることにしました。

 

飲んでみて、その感想です。

 

 

 

『天狗舞 山廃仕込 純米酒』by車多酒造

 

このお酒は化粧箱入で売り場に並んでいました。

化粧箱の写真も一緒に撮っておけば良かったですね。

 

ラベルのデザインはこんな感じになります。

 

 

 

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 裏にはこんなことが書いてあります。

 

 

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天狗舞 山卸仕込純米酒

種類:純米酒

精米歩合:60%(全量自家精米)

 米、米こうじ:国産

アルコール分:16度

 価格:1500円くらい?(720ml)

 

 

ラベルにも書かれているのですが、このお酒、特徴的な色をしています。

 

 

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透明ではなく、ほんのりと山吹色がかっているのです。

 

 

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こうして透明なグラスに入れてみると、かなり色づいているのがわかりますね。

 

ラベルには「お酒の色は熟成による自然な濃い山吹色をしており、目も楽しませてくれます」と書かれています。

 

お味はメーカーのサイトやラベルによると「伝統的な山廃仕込みにより、芳醇な香味と酸味の調和がとれた個性豊かな味」とのことです。

 

私自身の感想としては、、、日本酒らしい日本酒って感じですね。

昔からの「日本酒」って言われてイメージする味。意味わかんないって?

日本酒を飲み慣れている人、日本酒好きな人にとっては「これいいね〜」って言える味だと思う、、、でも、日本酒初心者で普段ワインや甘いカクテルを飲んでいる女子にはあえて勧めないお酒かな。。。

 

いい歳のとり方をした還暦辺りの雰囲気の味。。。なんだそりゃ!?

メーカーが書いている通り「芳醇、濃厚な香味」って感じです。

 

 

 

 

冷蔵庫には入れず、冷やから熱燗で!

我が家では日本酒を買ってくると、ついつい冷蔵庫に入れてしまいます。(冷所保存のものを買うことが多い)

 

で、これも冷蔵庫に入れてしまっていました。そして冷たいまま飲んでいたんですが、しばらく置いておいて常温になってきたものの方が美味しいと思いました。

 

そして何となくラベルを見返すと、、、「お好みに応じて冷やから熱燗まで」と書かれているではないですか!

 

「冷や」というのは冷たいお酒ではなく「常温のお酒」のことです。冷蔵庫のない時代には、お酒は常温のまま飲むか温めて飲むだけでした。温めないで常温のまま飲む場合は「冷や」と言ったんです。

 

酒蔵さんとしては常温で飲むことを勧めていたんですね。

 

確かに常温の方がいい味でした。温めてみると、もっと美味しさを感じられたのかも。

 

このお酒を買ったら、冷蔵庫には入れずそのまま常温で飲んでみてくださいね。ただし「開封後はできれば冷蔵庫」とサイトに書かれているのでお願いします。

 

それにしても日本酒って、、、温度によって味は無限大ですね。

 

 

霊峰白山を望む地で、手作りにこだわり醸す日本酒

 「天狗舞」を造っている車多酒造さんについても紹介しておきましょう。

 

車多酒造さんは石川県の霊峰白山を望む地で、江戸時代後期(1823年)からお酒を造ってきている酒蔵です。

 

車多酒造さんのサイトはコチラになります。

日本酒といえば地酒 天狗舞 | 天狗舞醸造元 株式会社車多酒造 公式ホームページ

 

所在地:石川県白山市

創業:1823年(文政6年)  江戸時代後期

 

「車多」酒造とは変わった名前の酒蔵だなと思っていたのですが、、、何のことはなく、蔵元さんの名字が「車多」さんでした。変わった名字ですよね。

 

・手造りにこだわった酒造り

最近は酒造りの多くの工程で機械化が進んできているそうです。しかし車多酒造さんでは、麹造りや酒母造りには人の五感と経験が必須だと考えています。そのため機械化はせず、手作りにこだわった酒造りをしているそうです。

 

ただしお酒の品質に影響しないと考えられる精米、洗米などの工程は機械を使っているとのことです。

 

・伝統の山廃仕込を継承

「山廃仕込」というのはお酒を仕込むときの造り方です。最近の酒造りは山廃仕込ではなく、もっと簡単に造れる「速醸系酒母」を使った仕込の方が主流になっています。しかし車多酒造さんでは、多くの日本酒を手間のかかる山廃仕込で醸しているのです。

 

天狗舞流の山廃仕込は、昭和40年代に七代当主と杜氏とで心血を注いで築き上げたものとのことです。そしてその伝統の技を今も継承し続けています。

 

・自然な山吹色をしたお酒

車多酒造では通常、蔵でお酒を熟成させてから出荷していて、それによりお酒は山吹色をしています。活性炭でろ過するとお酒の色は整うのですが、米本来の味わいを反映させるためにも活性炭は極力使っていません。

 

また他の酒蔵に比べてより麹菌を繁殖させた方法で作っているため、搾り上がったばかりでもやや黄色がかった色になります。

 

この自然な日本酒の色とも言える山吹色を大切にしているそうです。

 

 

他にも車多酒造さんでは日本酒だけでなく、コメ発酵液を配合した化粧品なども作っているそうです。日常的にお米を扱う杜氏さんは手がキレイという話も聞いたことがありますし、効果がある化粧品かもしれませんね。

 

 

 

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