今、図書館で借りてきた本を読んでいます。
タイトルは『日本の酒造り唄(宮内仁著、近代文芸社)』。
1997年に出版された本になります。
「酒造り唄」って、ご存知ですか?
「作業歌」や「労働歌」と呼ばれるジャンルの音楽の一種で、酒造りの作業をするときに蔵人たちがみんなで歌っていた歌です。
歌を歌いながら作業をしていた理由としては、みんなで作業のタイミングを合わせるためだったり、作業の時間を計るタイマーの代わりだったりということがあります。
現在では時計や温度計などが普通にありますから、作業中の時間や温度の管理も簡単です。でもそのようなものを手軽に使えなかった時代にまで遡ると、作業中はみんなで歌を歌ってベストな状態を確認したりしていたのです。
少し前に「現在はもう”酒造り唄”はほぼ失われてしまっている。完全に消えてしまう前に、なんとか記録として残したい」みたいな話を読んだんですよね。確か、、、どっかの酒造メーカーのサイトだったと思うんですが。。
そんな話を読んだ後でこの『日本の酒造り唄』ってタイトルを見かけたので、手にとってみることにしました。そしたらいろいろと面白いことがわかって^o^//
ちょっと気になる本『日本の酒造り唄』のこと。。。
今のところ、ちゃんと読んだのはまだ最初の十数ページだけです(笑)。後の方のページはパラパラめくって、気になるとこを所々読んでって感じです。
パラパラめくっただけのこの本に興味を持った理由は、、、日本各地の蔵人たちが歌い継いできた酒造り唄のことが、その歌詞なども含めて結構詳しく書いてあったからです!(文章だけなのでメロディーはわかりませんが)
令和の時代に入った現在では(「令和」がパソコンの変換で出ない!この子の中に「令和時代」なんてなかったんだもんね^^)、江戸時代から昭和の頃まで歌われていたこの唄の記憶はだいぶ失われてしまっているらしいです。
そんな貴重な唄が、今から20年以上前に出版された本に結構詳しく書かれている!今から20年前、、、しかも出版されたのは20年前だけどこの著者さんが酒造り唄について調べていたのはもっと昔からのはずだから、、、そう考えると、この本はかなり貴重な資料ですよね。
そして、、、
図書館でこの本を借りて帰ってきて、そういえば今でも買える本なのかなとネットで調べて見ました。(買いたいとまでは思ってないですけどね)
するとなんと、
一番安くて中古で11603円から!!
え〜!!今ではこの本、そんなことになっているのね^^;
ちなみに定価は1800円(税抜)です。20年前に出版された本で今でも本屋に並んでいる本なら、定価は同じで買えるはずです。なんならBOOK OFFだったら、定価よりだいたいかなり安くなって並んでますよね。
それが今、この本は一番安いもので11603円なんです。
びっくりですね〜。
各地の酒造り唄について詳しく書かれているし、それらは現在ではもう、その地方の杜氏集団でさえ忘れてしまっているものもあると思うから、すっごく貴重な資料だと思います。現在は「酒造り唄」自体知らない蔵人もいるとか、、、まぁ、もうそうゆう時代ですよね。
そんな貴重な本を今でも買うことができるんだから、すごいのかもしれない。。。
けど、、、領収書で本が買えて経費で落ちるなら、オススメだけど。どこかの企業さんとか、日本酒の資料館さん(良くわからないけど^^)とかだったら、買っておくといい気がするけど、、、私個人では買わないね(笑)
でもこんな貴重な資料が、売れないからといつか焼却処分なんてことになったら切ないですね。
もしもどんな内容か読んでみたい方は、ぜひ図書館行ってみてください。置いてあるかどうかは知りませんが(爆)
わざわざ図書館まで行ってみて「ない!」ってなると無駄足になってしまうので、先に自分の地域の図書館のサイトから調べてみると良いと思います。
どこの図書館でも蔵書検索ができるのかどうかわかりませんが、、、私の地域の図書館の場合には、ネットで蔵書検索・予約ができます。ぜひ試してみてください。
一応、、、横浜市の図書館には置いてありますよ。もうしばらく私が借りているので、「貸出中」となってしまうと思います。少々お待ちください。。。^^
この本の内容から、もう少し気になったことがあって、、、
近いうちに、またそれについて書かせてください。20〜30年前の日本酒の常識ってそうだったんだ〜みたいなことがいろいろありました。
ちょっと前まで医療系のお仕事をしていまして(ついこないだ辞めました)、、、本を探すときには少しでも新しいものをって思ってました。医療系の本の場合、どんどん新しいことが増えていくから古い本の内容じゃ読んでも意味なくなっちゃうんですよね。
でも日本酒の本は、古ければその分、今の時代には失われてしまったその時代の常識とかを知ることができて面白いです。そのためにはちょっと古い程度じゃダメで、だいぶ古い本の方がいいんだろうけど。
という訳で、またそのうち、今日の続き的な記事を書きます。
読んでいただき、ありがとうございました。
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