今朝、窓を開けると、向こうの石段にいつもの白黒の野良猫がいました。
と同時に、どこからかブンブンと音がしている、、、?
よく見ると猫の目の前には、最後の力を振り絞って羽を動かしているセミがいたんです。そんなセミをおもちゃにしている野良猫。。。
でも猫は既にそのおもちゃに飽き始めているようで興味なさそうにそっぽを向いてみたり、かと思うとたまにツンツン突いてみたりしていました。
そんな猫の様子を遠くから見ていたんですが、それが突然野生心が刺激されたようで攻撃態勢に入りました。頭を低くし獲物を狙う姿勢をとったかと思うと、セミに襲いかかったんです。
セミは階段を転がって落ちて行き、それと一緒に猫も階段を駆け下りて行き。。。塀の陰に隠れてしまい、その後は見えなくなってしまいました。
う〜ん、きっとあれが自然の姿なんでしょうね。
朝からある意味深いものを見ました。
今日もご訪問いただきありがとうございます。
この前『日本の酒造り唄』という本を紹介したんですが、あの本を読んで思ったことがいろいろあったので、それについて書かせてください。
『日本の酒造り唄』の本に出会った経緯はコチラに書いています。
20年以上も前に出版された酒造り唄の本を発見!! - 酒猫ブログ(「酒と猫の日々」改め)
今日は日本酒とは全く関係のない話です^^
この本を読んでみて言いたいことがいっぱいあるのですが、どこから書くか迷って今日はお酒とは関係のない話を書くことにしました。
もしかしたら、、、自費出版?
まず、気になっているこの本のことをきちんと紹介しておきます。
『日本の酒造り唄』
著者:宮内仁
発行者:近代文芸社
定価:1800円(税抜)
1997年7月出版
今から20年以上も前に出版された本になります。
調べたところ現在もアマゾンで買うことができますが、なんと11000円以上もします!
で、この出版社は今でもあるのかなと調べてみると、ちゃんとありました。
本社は東京都文京区目白台にあって、長野県茅野市にもオフィスがあるそうです。
そして何より興味を持ったのは、この出版社は主に自費出版を手掛ける出版社らしいとのこと。「自費出版」は人ごとじゃないんで、つい気になってしまいます。
なぜ人ごとじゃないかって、、、それはね、、、あ・と・で ^0^;;
この本のあとがきを見ると、元々は住宅産業関係の設計に関わる仕事をしていたと書かれています。そして高校生の頃から民謡に興味を持ち、それらに関する資料を集めたりしたそうです。
収集した民謡はなんと5000曲弱。その中でも仕事歌と呼ばれるタイプの曲は1200曲弱ありました。そしてこの方は「酒作り唄」の本だけでなく、「日本の仕事唄」「日本の子守唄」「日本の木遣唄」など、仕事唄の本を何冊か出されています。
私の勝手な想像ですが、若い頃からずっと集めてきたさまざまな曲を、定年後にまとめて本として出版されたのかなぁと。。。
この本が出版されたのは1997年、、、この頃って(私がちゃんと意識し始めたのはもう少し後でしたが)『自費出版』が流行っていたんですよね。
なんでそんなことを知っているかって?なぜなら私も自費出版をしたから!!
今はなき新風○で自費出版の想い出。。。
私の記憶では2000年前後ごろ、一般の人が出版社と契約してある程度費用を負担するから本を出版してもらう「自費出版」てのが流行っていました。「自費出版」自体は今でもありますが。
今なら電子書籍があるから、自分の本を出すってことがその気になればもっと手軽にできると思いますが、あの頃はまだ「電子書籍」なんてものはありませんでした。(「電子書籍」自体はあったかも)
誰でも(ブログとかをやっている人は特に)、一度は自分の本を出してみたいでしょう。あの頃、出版社と契約して費用を払ってでも自分の本を出したいって人が自費出版をやっていたんです。
本の内容としては自分史、小説、絵本、詩集などが多かったのかな。自費出版を専門にやっている出版社もいくつかあって、覚えている範囲では「文芸社」「碧天舎」「新風○」などがあります。説明会に行きました!聞きに来ている方、結構多かったですよ。
出版の仕方もは、本は作るけれど書店には並ばないタイプと、ちゃんと書店に並べてもらえるタイプがありました。出版費用を半分負担し、出来上がった本を書店に並べてもらったり新聞に宣伝を出してもらうタイプは、「共同出版」と呼ばれてました。
私は共同出版をしました。ちなみに費用は100万ちょっとだったかな(爆)
今は倒産してしまい幻となった「新風○」という出版社から、2003年末に詩集を出してます^0^//
その出版社、2008年に潰れちゃったんだよね〜。何冊出すっていう契約だったか忘れたけれど(いい加減ですいません)、その本は出版社の倒産とともに消えちゃいました。
2000年前後は自費出版を手掛ける出版社って多かったんですが、その多くがその後に潰れてしまっています。出版の契約を決めるとき「碧天舎」もいいなと迷ったんですが、ここも今はもう潰れています。
「文芸社」も迷ったんだけど、ここは現在でも出版を続けているみたいですね。「文芸社」にすればよかったかな。。。
その頃、「近代文芸社」は知りませんでした。「近代文芸社」と出会ってたらよかったなぁ。今でも定期的にいろいろ出版しているみたいです。
新風○が潰れたワケ
新風○はその頃、自費出版をやっている出版社の中では一番大手でした。出版賞みたいなのも企画していたし、新風○で出版した本を集めた書店も運営していたし、毎月くらいで冊子も発行していました。
この出版社で本を出した著者が投稿するような冊子で、そこに自分の作品が出たりして喜んでいたこともありました(たぶん、ほぼ誰でも載るヤツ)。
そんな感じで問題が起きる直前まで、順調に経営しているようだったんですよね。それが突然、本を出版した著者から「契約通りに出版がされてない!」って訴えられ、その裁判費用だのなんだので急に経営が傾き、あっという間に潰れたって印象でした。
潰れる直前には、かなり割引価格で著者は本を買い取ることができるって連絡がきたのですが、実はその頃、人生の中で一番の極貧生活(この頃の生活だけで小説書けるかもってくらい^^)をしていまして、、、結局、買い取ることは無理でした。
出版社に対してもいろいろ言いたいことはありましたが、あの頃は自分の生活があまりに大変過ぎて、もうそれどころじゃないって感じでしたね。自分の本を買い取ることができなかったってのは、ちょっと無念でした。
今振り返ってネットで調べてみると、実際は裁判費用が原因で潰れたワケじゃなくって、その前からかなりヤバイことになっていたみたいですね。まぁ、今となってはどうでもいいけど、、、
自費出版は詐欺みたいなものだって言うけれど、実際はどうだったんでしょうね。
まぁ、私自身は後悔していません。今なら100万出して出版なんて考えられないけれど、ま、あの時はそれで良かったのかな。生活はかなりキツかったけど。
生活はキツかったし、あの後もっと経済的にキツくなったから(お給料的には一番もらっていた時代だけど)出版なんてしなければ良かったのかもしれないけれど、していなかったならすごく後悔したと思う。
「出版してみて何が得られた?」って聞かれても、何も得られてないかもしれないけれど、それでも手に取れる『本』という形で残ったのは良かったかな。
ただ、私の担当をしてくれた方には良い印象残ってません。著者は誰でもそうだと思うけど、自分の作品は自分の子供であり、とても大切なものです。それをあまり丁寧とは思えない扱いをされて(改行の仕方とか)、ショックでした。
あの頃は若いからわかっていなかったけれど、正直、出版社にとっては一つの作品を世に送り出すっていうより、著者からの出版費用によって会社を経営しているって感じだったのかな。
では、では、、、私の本を紹介しましょう!
一応、、、私の本を紹介しておきます!と言っても、もう出版社が潰れているので本は買えません。私の手元に数冊あるだけです。
と思っていたら、アマゾンさんで2冊、扱いがありました。
書店にも並んだとはいえ、私の本を持っているのはほぼ知り合いだけだと思うから、、、どこから流れたのかな?(別に深い意味はありません^^)
『この広い宇宙のかたすみで』
(2003年12月発売、46ページ)
びっくりしたことに、、、私の本の定価は900円(税抜)でした。
それがアマゾンでは、
中古なのに1229円で売ってるんです!
う〜ん、どうなんだろう。。。(爆)
表紙の写真はプロが撮っているんで、良いと思いますよ。
中の写真は私が撮りました。
詩については全て(ここではない)ブログに書いているので、そこで読めます。
いずれそのブログの紹介もするかもしれないけれど。。。
今日は昔の思い出話諸々でした。
自費出版はもうする気はないけれど、出版社からお話があればやりますよ〜^^
コッチからの費用は出しません!
「コッチから費用は出さない」 って決めておかないと、つい出版社の話には釣られそうになってしまうから。いいカモになってる〜
あ、、、電子書籍には興味あるけど、、、
今日は私のつまらない思い出話を読んでいただき、ありがとうございました。