今日は、先日飲んだ『雪の茅舎』のことを。。。
実は家の近所の酒屋さんで、よくこのお酒は見かけていました。
でもなんとなく惹かれていなかったと言うか、、、いつも他のものを買ってしまい、コレは買ったことがなかったんです。
今回、出先でたまたま入った洒落た雰囲気の酒屋さんにコレの生酒が置いてあり、他にも気になるものはいろいろあったんですが、結局コレを買ってみました。
まず、「雪の茅舎」って読めますか?
私はいつも、「ゆきのかや・・・?」とテキトーに読んでいました。
「茅舎」は「ぼうしゃ」と読むそうで、意味は「かやぶきの家」です。
このお酒は秋田県由利本荘市の齋彌酒造店さんのお酒です。
長い冬、雪に埋もれたかやぶき屋根の家々が点在する静かな風景、、、
『雪の茅舎』という名称は、そんな雪深いこの土地ならではの美しい冬の風景に由来するネーミングなのだそうです。
『雪の茅舎(ぼうしゃ)』山廃純米 生酒
「雪の茅舎」山廃純米 生酒を飲んでみました。
山廃純米 生酒
精米歩合:65%
アルコール度数:16度
金額:確か、、、1300円くらい?
口に含むとフルーティな甘さがあり、まろやかで飲みやすいお酒でした。
酸味はあまり感じません。
甘さはあるけれどくどくはなく、美味しかったです。
初めての雪の茅舎でしたが、買ってみて良かったです。
次回はまた他のタイプを飲んでみようと思いました。
自家培養の酵母で醸す、齋彌酒造店のこだわりの酒造り
『雪の茅舎』は秋田県由利本荘市にある「齋彌酒造店(さいやしゅぞうてん)」さんの日本酒です。
1902年(明治35年)に齋藤彌太郎氏が創業した蔵とのこと。創業者の名前から「齋彌酒造店」という屋号になったんですね。
齋彌酒造店さんのサイトはコチラになります。
齋彌酒造店では30年以上も前から、酵母の自家培養に取り組まれていたそうです。長年の培養により選抜されてきた優れた酵母が、美味しい『雪の茅舎』を醸してくれているのです。
杜氏さんは、なんと酒造りに携わって50年以上という高橋藤一氏です。最近の酒造りは「速醸もと」という醸造用の乳酸を添加して仕込む方法が主流になっているのですが、高橋氏は「山廃もと」を復活させました。
「山廃もと」は空気中に漂う自然の乳酸菌を取り込んで仕込む方法です。自然の乳酸菌の力を借りて醸すため、速醸用乳酸菌を添加する方法に比べて時間と手間がかかり高度な技術も必要になりますが、豊かな風味あるお酒を造ることができます。
そして酒蔵としては日本で初めてのオーガニック認定も受けているのです。私の中には、酒蔵がオーガニック認定を受けているというイメージすらありませんでした。
齋彌酒造店さんでは「お酒は人ではなく、微生物が醸す」と考え、酒蔵内の殺菌には薬剤は使っていません。蔵の天井、梁などの隅々までを薬剤は使わずに丁寧に清掃し、「蔵の中の微生物のバランス」に気を配っているのだそうです。それによりオーガニック認定を受けられました。
酒造りの際にも、微生物ファーストの姿勢を貫いているそうです。「櫂入れをしない」「濾過をしない」「加水しない」で微生物の環境を大切にし、微生物たちがじっくり働いてゆっくり醸してくれたお酒を、人間が余計な手を加えることなくそのままの状態で味わってもらうということをモットーにしているそうです。
もちろん酒造りにとって重要な水にも恵まれています。そして地元農家さんと契約して酒米「秋田酒こまち」を栽培し、また兵庫県西脇市の農家さんとも契約して「山田錦」を栽培しています。
と、このようにいろいろなこだわりの詰まった『雪の茅舎』。
今回、たまたま買ってみたのですが、正解でした。
次回は家の近所の酒屋さんで買ってみます。
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